<長所>
造影剤の使用量の低減
・7Frに比較すると断面積は約半分なので、当然造影剤の使用量も少なくて済みます。
・しかし、慣れない内は造影に握力が要りますので不十分な造影を繰り返すことも有りました。
穿刺部位の血管侵襲性が少ない
・特にradial approachの場合有利と思います。津軽のおばぁちゃんは栄養が足りないのかradialが細い人も多いです
柔軟性に富む
・ガイドカテ自身による冠動脈の損傷が最小限で済むと思います。
・多少サイズが合わなくても、冠動脈の近くまでカテを持っていってワイヤーを入れてしまえば何とかengageできます。
・起始異常の冠動脈に対して、acrobaticな入り方をさせることもできます。
先端が少し引っかかってくれれば、その柔軟性を生かして先端だけでもcoaxialに持っていくこともできます。
<case 7>や5Frの日々「5Frの先輩訪問」をご参照下さい。
<短所>
使用デバイスが限られる
・最近のstentはprofileが細くなったので制限は少なくなりました。
・しかし、途中で4mmなど大きな太さのステントがどうしても必要なときには弱いと思います。
(アンダーのステントを入れて、大きなバルーンでpostをかければ済むのですが...)
・CBを使用しそうなときも、考えない方が良いと思っています。
・tandem wire & balloonは可能でも、tandem wire & stentができないので時に困ります。
(その時にはdeepに頼るしかなくなる)
バックアップが本当に弱い
・CXの病変でバックアップに頼りたいときに時に困ります。
<問題点>
緊急時?
・Acute Coronary synd.の柔らかい病変にはそんなにバックアップサポートが必要と感じません。
・順行性の血流を出して、ステント入れて終わりというのならば5Frで十分な様に思えます。
・血栓吸引はできません(そんなに必要を感じていませんが..)
・以前、ウルトラフューズを使用して血栓溶解を試みて上手く行ったこともありました。
慢性完全閉塞に使用可能か?
・できる病変も有ると言うことですが、積極的に使用するのはどんなもんでしょう..?
・よく解りません。
トラブルに対処できるか?
・そもそもステント脱落に関しては、5Fr GC使用時はバックアップがないので無理ができず、ステントは落ちにくいです。
・スネアは使用可能です(テストしました)
・その他、無理が効かないガイドカテなので、無理が少ない分トラブルは少ないと思っています。
・細いガイドカテ特有のairを引き込んでしまうトラブルにさえ注意すればトラブルは少ないです。
・冠動脈穿孔の時にはパーフュージョンバルーンが使えない。もちろんカバードステントも入らないようです。
まぁ、通常のPCIで穴が開くことはほとんどないと思いますので...。
「5Frって、何か良いことあるの?」と、よく聞かれます。
「そうですね、6Frの良いところも悪いところも大きくしたような物でしょうね。」と答えています。